このコラムでは、全国各地で開催されている「Shadowverse EVOLVE Championship（以下、CS）」で活躍した注目デッキを紹介する。

8月23日(金)にブースターパック第11弾「宿命の弾丸」が発売され、早くも全国各地から新デッキの活躍が報告されている。

今回は「宿命の弾丸」環境、その初週に旋風を巻き起こした荒野デッキたちの活躍を早速見ていこう。

■くろっち選手「荒野ロイヤル」

TCG shop193　秋葉原店（東京都）優勝

デッキコード：1RCGH

最初にチェックしたいのはこの「荒野ロイヤル」。

『ファントムデュオ・バニー＆バロン』や『カースドクイーン・ナハト・ナハト』といった荒野・カードを中心に、『音速の機構・ララミア』による高打点が狙える組み合わせも採用されており、果敢にリーダーの体力を削りに行くことができる構築となっている。

『ファントムデュオ・バニー＆バロン』の【進化時】能力で場に出る『魔導四輪車・V』は、『ファントムデュオ・バニー＆バロン』1体をアクト、もしくは1PPを支払いつつ場のフォロワー2体をアクトすることによって、「操縦」できる荒野・乗物・アミュレットだ。

「操縦」してフォロワーになった場合、【疾走】を持つ荒野・フォロワーになるため、『従順な駿馬』や『機動二輪車』によって攻撃力を＋しながら、相手リーダーに攻撃することができる。

継続的なダメージソースとなる『魔導四輪車・V』と、多彩なフォロワーによって、苛烈な攻撃を仕掛ける「荒野ロイヤル」は「宿命の弾丸」環境で注目の1デッキとなりそうだ。

■カキザキ選手「荒野ビショップ」

フルコンプ仙台駅前店（宮城県）優勝

デッキコード：2QK7F

ビショップクラスでも荒野・カードが活躍していた。

「荒野ビショップ」では、『メルティングシュガー・セリーナ』がファンファーレ能力によって、デッキの上4枚から荒野・カードと元のコスト2以下のフォロワーそれぞれ1枚までEXエリアに用意できるようになっている。これにより、序盤からコストの軽いフォロワーを複数展開していても、リソースが途切れることなく、『双砲の神罰・アンヴェルト』や『神の盾・ブローディア』などの大型フォロワーをプレイするターンまでゲームを繋ぐことができそうだ。

荒野・カードはアミュレットである乗物・カードを生成するものが多く、これらの乗物・カードを展開することで、『神の盾・ブローディア』による大ダメージにも期待できるだろう。

拡張性の高さが垣間見える「荒野ビショップ」、今後の動向に注目したい。

■いかるが選手「ロキサスエルフ」

ゲームアーク宝島 麻生駅前店（北海道）準優勝

デッキコード：653MP

荒野・カードを主軸とした新デッキ、「ロキサスエルフ」も押さえておきたい。

この「ロキサスエルフ」は序盤、各種荒野・フォロワーの能力によってEXエリアに乗物・カードを貯め、中盤の『開拓のロデオガイ・ロキサス』は手札補充、回復、除去を兼任、万全の態勢で迎えた終盤に『ギガントパスチャー』が相手の場全体とリーダーに最大5ダメージを与え、一気にゲームを掌握するデッキだ。

『収穫祭』や『自然の導き』といったカードによって、『キングエレファント』や新カードの『優美な猫姉妹・シャム＆シャマ』も最後の一押しに貢献してくれるだろう。

高い制圧力を有する「ロキサスエルフ」の今後にも期待したい。

ついに拓かれた「宿命の弾丸」環境、今回は荒野・カードを中心とした3クラスのデッキを見てきたが、他のクラスや別の新カードたちも各地で続々と上位入賞を果たしているようだ。

荒野・カード、乗物・カードという新たな武器を手に入れ、各クラスのデッキが今後どのような進化を遂げるのか。

ここから広がる新環境が楽しみだ。

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