このコラムでは、全国各地で開催されている「Shadowverse EVOLVE Championship(以下、CS)」で活躍した注目デッキを紹介する。
「Shadowverse EVOLVE Japan Championship 2025(以下、JCS)」の開催から1週間が経過し、JCSでの優勝デッキや上位入賞デッキの活躍も多くみられる中、これまで密かに牙を研いできたであろうユニークなデッキの数々が、ここにきてCSでの上位入賞報告を挙げてきている。
今回はそんなこれまであまり見かけなかった要注目の上位入賞デッキを中心に取り上げていく。
■めにから@ララミア好きの民選手 「簒奪ロイヤル」
竜星のPAO町田店(東京都) 準優勝
デッキコード:4Y9Y6
まずはこちらの「簒奪ロイヤル」から紹介していく。
「簒奪ロイヤル」は元来、『簒奪の絶傑・オクトリス』を中心とした絶傑・カードで相手のデッキを墓場に置きながら戦い、相手の墓場の枚数を参照して強力な効果を発揮するカードでデッキが構成されていた。
今回のデッキは『ワールドブレイク』や『堕天』といったカードまで採用し、「簒奪ロイヤル」の相手のデッキが減るという部分に焦点を当て、相手のデッキの枚数を0枚にして勝利することを目指して構築されていたようだ。
また、新規の盗賊・カードである『達人の芸者』と『盗賊の乱飛』も採用されており、中盤の除去性能をかなり高めていることがうかがえる。
『ワールドブレイク』をフィニッシャーとして勝利を狙うデッキは他にも見受けられるが、今回の「簒奪ロイヤル」のように、ある種攻撃的に相手のデッキを狙う構築の出現は、環境の変遷を感じさせる興味深い結果だと言えるだろう。
■トラ選手 「魔道具専門店ウィッチ」
カードボックスオーサカ店(大阪府) 準優勝
デッキコード:3DJ1E
上位入賞デッキとして「魔道具専門店ウィッチ」も注目しておきたい。
「魔道具専門店ウィッチ」は『魔道具専門店』のファンファーレ能力の条件を満たすため、デッキにフォロワーを極力採用せず構築されていることが多く、このデッキでもフォロワーの採用は0枚だった。
『魔道具専門店』は「自分がウィッチスペルをプレイしたとき、相手のリーダー1人か相手の場のフォロワー1体に2ダメージ」という能力を持っており、複数枚の『魔道具専門店』を場に用意しながら相手のリーダーへのダメージを狙っていくというのがメインプランとなっている。
このデッキには新カードである『願望の実現』や『一世の探究』が採用されており、デッキの核となる『魔道具専門店』を探しつつ、EXエリアや手札のリソースを補充することが可能になっていた。
トリッキーながらも続々と上位入賞を果たす「魔道具専門店ウィッチ」は今要注目のデッキのひとつだ。
■柚ノ木ルコト選手 「宴楽ドラゴン」
CARD WINGS 秋葉原駅前店(東京都) 準優勝
デッキコード:503AQ
注目のデッキとして「宴楽ドラゴン」も上位入賞を果たしていた。
「宴楽ドラゴン」は『竜山温泉』と、これに置いた神湯カウンターを用いて、各種宴楽・カードの能力を高出力でプレイしながら戦うことが特徴のデッキだ。
『竜山温泉』は自分のターンごとに1回、自分の場に宴楽・フォロワーが出たときに自分のリーダーの体力を+1する能力も持っている。この能力と『独尊龍・スーロン』のファンファーレ能力を合わせて、自分のリーダーの体力を常に高く保ちながら戦うことが可能だ。
『秘湯の山脈竜』のファンファーレ能力でも『竜山温泉』を場に出すことができる。『竜山温泉』を用意する隙を極力少なくするために、『秘湯の山脈竜』の【攻撃時】能力や『覇道の龍人・ガリュウ』の【守護】を持たせる能力が重要になるだろう。
JCSではソガリン選手の「狩人エルフ」と「コントロールナイトメア」が優勝を掴み取り、それまでの環境ではあまり見かけることのなかったデッキの活躍を見ることができたが、その翌週となる全国のCSでも多種多様なデッキが活躍を見せており、何が勝ちあがってもおかしくない、非常に興味深い環境になっていると言えるだろう。
来週のCS結果を見るのが今から楽しみだ。
▼その他のCS結果については、こちらのページをご確認ください。
▼今後のCS開催スケジュールについては、こちらのページをご確認ください
https://shadowverse-evolve.com/event/cssupport/
▼「Ranking Battle」の詳細については、こちらのページをご確認ください。
https://shadowverse-evolve.com/event/ranking-battle/