このコラムでは、全国各地で開催されている「Shadowverse EVOLVE Championship(以下、CS)」で活躍した注目デッキを紹介する。
「夢幻の饗󠄀宴」環境が終盤に差し掛かる中、今週は非常に興味深いタイプのデッキが複数、CSでの上位入賞を果たしていた。
今回はその中でも特に珍しい構築やデッキタイプに焦点を当てて紹介を行っていく。
■くぼやん選手 「ゴブリンエルフ」
フルコンプ福岡天神店(福岡県) TOP8
デッキコード:78742
最初はこちらの「ゴブリンエルフ」を紹介する。
「ゴブリンエルフ」は『ゴブリンクイーン』を中心に多くのゴブリン・カードを採用し、そのシナジーを活かして戦うエルフクラスのデッキだ。
デッキのメインとなる『ゴブリンクイーン』はコスト2という軽さで、手札リソースの供給と相手の場のフォロワーの除去、相手リーダーへのダメージを兼ね備えており、非常にスペックの高い1枚となっている。
このデッキには新規のゴブリン・カードである『ゴブリンブレイバー』と『ゴブリンの奇襲』も採用されていた。どちらもコストとしてゴブリン・カードを捨てることで高い出力を発揮できるようになっており、『ゴブリンクイーン』と合わせて序盤から継続して盤面の有利を取り続けることが狙えそうだ。
デッキ全体のコストが低く構築されており、アグロプランを取りやすい点や、墓場や消滅領域のカードが増えやすいといった点から、『宿命の狐火・セッカ』を使ったギミックとも相性が良く、非常に攻撃的な構築になっていると言えるだろう。
■ブースター選手 「狩人エルフ」
遊ING浜町店(長崎県) 優勝
デッキコード:34YY8
エルフクラスからもうひとつ、「狩人エルフ」も見逃せない。
これまでの「狩人エルフ」といえば、『不殺の狂信者』や『不殺の円陣』を採用し、相手の場のフォロワーを無力化しながら戦うスタイルが多く見受けられた印象だが、今回のデッキにはそのどちらも採用がなく、非常に攻撃的な構築となっていた。
注目すべきは新カードである『天香の剣士・ルヴァン』の採用だ。その起動能力は相手の場のフォロワーに4ダメージを与えながら手札の補充が可能となっている。加えて、自分の墓場の狩人・カードが3枚以上であれば、手札の元のコスト3以下の狩人・フォロワー1枚を場に出すこともできる。1枚で複数の役割を担う、このデッキの切り札と言える存在だろう。
この『天香の剣士・ルヴァン』を中心に、『フォレストエース・リマーガ』や『森の戦士』といったフォロワーを展開するカードを豊富に備えた「狩人エルフ」は、従来のイメージを覆す圧倒的な攻撃力で相手を窮地に追い込むことができるだろう。
■衛選手 「真紅ナイトメア」
ビデオ100徳島藍住店(徳島県) TOP4
デッキコード:5CBUJ
こちらの「真紅ナイトメア」も上位入賞を果たした注目のデッキだ。
「真紅ナイトメア」は自分のリーダーの体力を減らして【真紅】状態になることで強力な効果を発揮するカードを中心に構成されている。
ブースターパック「暗黒降誕」で登場した『クリムゾンウォー・ラウラ』は高い攻撃性能を持っているだけでなく、相手の場のフォロワーを除去することも可能な優秀なアタッカーだ。
このデッキには新カードである『パルクールウルフ』も採用されていた。『パルクールウルフ』は「これは能力ダメージを受けない。」という能力を持っているため、相手にとっては攻撃する際のクイックタイミングで対処することが困難なアタッカーとなっている。
『クリムゾンウォー・ラウラ』や『欲望の絶傑・ヴァーナレク』、『パルクールウルフ』など、複数のアタッカーを状況に合わせて使い分けることが勝利へのカギとなるデッキだと言えるだろう。
今回紹介した3つのデッキはいずれも独自の戦術と、勝利へ向けた明確なコンセプトを持っており、現在の環境を勝ち抜くだけの十分な競争力を誇っているものだった。
今週末には「Shadowverse EVOLVE Grand Championship 2025 Spring 群馬」が控えている。
常に変化を続けてきた「夢幻の饗󠄀宴」環境、その終盤の大型CS大会で勝ち上がるのはどの選手とデッキなのか。今から楽しみだ。
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