このコラムでは、全国各地で開催されている「Shadowverse EVOLVE Championship(以下、CS)」で活躍した注目デッキを紹介する。
いよいよ最終週を迎えた「夢幻の饗󠄀宴」環境。
これまで様々な宴楽デッキや新カードの活躍を取り上げてきたが、今回ここでは「夢幻の饗󠄀宴」収録の新カードによって強化を受けたデッキに焦点を当てていく。
早速見ていこう。
■もんど選手 「セッカエルフ」
アリオン塩冶店(島根県) 優勝
デッキコード:2URZE
今回まず紹介するのは「セッカエルフ」だ。
「セッカエルフ」と言っても様々な構成のデッキが存在しているが、このデッキでは『遺物の番人・ルチル』を中心として構築されていた。
『遺物の番人・ルチル』は元のコストが異なるEXエリアのカードを5枚消滅させることをコストに起動能力をプレイし、『神秘の遺物・スピネ&ルチル』を場に出すことができる。このEXエリアの準備にあたり、新カードである『清泉のスピリット』は起動能力で手札とEXエリアのカードを入れ替えることができるため、より円滑に条件の達成を目指すことができそうだ。
『遺物の番人・ルチル』や『地を裂く異形』によってカードが消滅する機会も多く、『九尾の決意』の条件を満たして『九火石炎・セッカ』で戦うというプランを狙えるだろう。
2種類のアドバンスフォロワーを使い分けて戦うといった点も魅力的だ。
■シュウ選手 「ランプドラゴン」
パピー弥富店(愛知県) TOP4
デッキコード:5NEC0
続いては「ランプドラゴン」を紹介する。
「ランプドラゴン」は『竜の託宣』や『竜喰らう禁忌』によって自分のPP最大値を増やし、早期にコストの大きいカードをプレイすることでバトルを優位に進めることを目指すデッキだ。
今回の構築にはコスト7以上のドラゴンカードであり、相手のリーダーへの打点としても貢献できる『エルコンドルパサー』と『パッションチャンピオーナ!』も採用されていた。『エルコンドルパサー』は自身が【疾走】を持っている点や、ファンファーレ能力で『パッションチャンピオーナ!』を場に出すことができる点から、非常に攻撃性が高く、PP最大値を増やす分の隙を取り返すのに十分な性能を備えていると言えるだろう。
『独尊龍・スーロン』の登場により、今回のような序盤のターンを準備に充てたいデッキタイプがより活躍しやすくなっているようだ。
■キョウスケ選手 「天使ナイトメア」
カードショップ竜星のPAO千葉中央店(千葉県) 準優勝
デッキコード:5AB2Q
最後はこちらの「天使ナイトメア」を紹介する。
こちらのデッキはナイトメアクラスのデッキであるものの、採用されているカードのうち31枚はニュートラルクラスのカードで構成されているという点が特徴的だ。採用されているニュートラルクラスのカードの多くは天使・タイプもしくは堕天使・タイプを持っており、『天使の泉』や『グランスエンジェル』などのカードでデッキを回すことが可能になっている。
このデッキにはクイック持ちのカードとして『デッドペナルティ』や『夢のささやき』に加え、天使・カードでもある『エンジェルスナイプ』と『天使の恩寵』も採用されており、中盤以降に大型フォロワーが安全に展開できるような体制が整えられている構築となっている。
強力な天使・カードのシナジーによる隙のないゲーム進行から、『魔導列車』や『大いなる《世界》・ゼルガネイア』によって着実に勝利を目指すことができる優れたデッキであると言えるだろう。
環境最終盤となる今回、宴楽デッキ以外にも活躍を見せる興味深いデッキの上位入賞が見受けられた。
今週末はついに「絶傑の試練」が発売し、「Shadowverse EVOLVE」自体もまもなく4年目を迎えようとしている。
これから登場する新カードや新要素によって環境がどのように変化していくのか、今後のCS結果にも要注目だ。
なお、今回をもって本コラムは最終回となります。長きにわたりご愛読いただき誠にありがとうございました。来週からは公式Xアカウントにて、最新のデッキ画像のみを投稿する形式へと移行します。引き続き「Shadowverse EVOLVE」の最新情報にご注目いただければ幸いです。
▼その他のCS結果については、こちらのページをご確認ください。
https://www.bushi-navi.com/event/result/list?game_title_id[]=6&limit=10&offset=0&series_type[]=3
▼今後のCS開催スケジュールについては、こちらのページをご確認ください
https://shadowverse-evolve.com/event/cssupport/
▼「Ranking Battle」の詳細については、こちらのページをご確認ください。