このコラムでは、6月7日（土）、6月8日（日）に開催された「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2025 Summer 千葉（以下、GP千葉）」で上位入賞を果たした注目デッキを紹介する。

今回、GP千葉には1,359名の参加者が集まり、熱戦が繰り広げられた。
DAY1、DAY2の予選と決勝トーナメントの計18戦を戦い抜き、見事GP千葉の頂点に上り詰めたのは「宴楽ロイヤル」を使用したダイソン選手だった。
ロイヤルを中心に様々なクラスがしのぎを削る白熱した環境で、今回も注目のデッキが散見された。
今回は、その中でも特に上位入賞を果たした注目デッキを厳選して紹介する。

■ナツメ選手　「簒奪ロイヤル」

TOP8

デッキコード：1C55V

GP千葉におけるロイヤルクラスのデッキは「宴楽ロイヤル」と「簒奪ロイヤル」が高いシェア率を占めていたが、その「簒奪ロイヤル」の中でも、相手のリーダーの体力を0にして勝利を目指すものと、相手のデッキの枚数を0にして勝利を目指すものの、それぞれ異なる方針で調整されたデッキが存在していたようだ。
今回最初に紹介する「簒奪ロイヤル」はその後者、いわゆるデッキ切れによる勝ち筋に重きを置いた構築となっている。
複数の財宝・カードを使いこなし、多様な局面で柔軟な対応を可能にする『空絶の簒奪・オクトリス』が中心となり、『干絶の飢餓・ギルネリーゼ』から生成される『干絶の甘露』によってリソース差をつけながら相手の攻撃の勢いをそぎ落としていく、かなりコントロールに寄せたデッキだといえるだろう。
多くの【疾走】を持つフォロワーの攻撃を無効化できる『真理の騎士 ゴードン』の採用も特徴的だ。
他のデッキとは異なる軸の勝負を仕掛ける興味深いデッキだ。

■れじあ選手「魔法使いウィッチ」

TOP8

デッキコード：383NB

続いてはこちらの「魔法使いウィッチ」を紹介する。
「魔法使いウィッチ」は『グリモアソーサラー』や『真理の大文豪・ユキシマ』を軸に、自分の場に魔法使い・フォロワーを2体以上用意しながら魔法使い・スペルを高出力でプレイしていくことがメインのギミックとなるデッキだ。それに加えて、『《愚者》・リンクル』と2種類のアルカナ・スペルが採用されているため、毎ターン、相手のリーダーの体力を削りながら手札の質を高めることができるようになっている。
今回の構築では従来の「魔法使いウィッチ」と比較して、相手のフォロワーに対処するための『ファイアーチェイン』などのカードが不採用となっており、その代わりに『カオスウィザード』や『ブレイズブラスト』など自身のフォロワー展開やリーダーダメージを狙うことができるカードが多く採用されていた点が特徴的だ。
相手の準備が整う前から直接対処することの難しい苛烈な攻撃を仕掛け、一気にゲームを掌握する魅力的なアグロデッキだ。

■v87選手「墓場ナイトメア」

TOP8

デッキコード：7A331

最後はナイトメアクラスのデッキから、「墓場ナイトメア」を紹介する。
「荒野ナイトメア」や「死者ナイトメア」など、様々なデッキタイプが活躍するナイトメアクラスだが、こちらのデッキは純粋な墓場のカードの枚数を参照することがメインのギミックとなっている。
新カードの『絶叫の沈黙・ルルナイ』は自分の墓場の枚数を増すことに加え、『絶叫の拡散』と『絶叫の残響・ルルナイ』による除去とフォロワーの展開も兼ね備えており、デッキのメインギミックを支える重要な役割を担っている。
また、『怨讐の絶叫』は『ストレイホロウ・イルガンノ』を経由することで『一刀の幽鬼・カゲロウ』を複数回使い回すことができ、『魂の一刀』と合わせて盤面を一掃しながらリーダーへのダメージを複数回与えることが狙えそうだ。
『《恋人》・ミルティオ』や『ドゥラメンテ』などのコスト5のナイトメアフォロワーも複数種類採用されており、『人外魔境・クリストフ』のファンファーレ能力の選択肢として、状況に合わせた柔軟な対応が可能になっていたことだろう。
墓場までをもリソースとして扱うことができるナイトメアクラスの強みが存分に発揮されそうな要注目のデッキだ。

ブースターパック「絶傑の試練」発売から約2か月という時期で開催された今回、環境に合わせた構築の変化はあれど、多種多様なデッキやクラスがそれぞれに活躍を見せていた。

GP千葉の結果、そして登場を控えている新たなるカードの数々によって環境がどのような動向を見せるのか、今後の環境動向に大いに注目したい。

▼その他のGP千葉の結果については、こちらのページをご確認ください。

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▼「Ranking Battle」の詳細については、こちらのページをご確認ください。

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